宝物
重要文化財丸山稲荷社
丸山稲荷社は、上宮回廊の西方、丸山の上に鎮座する。『新編鎌倉志』には、「本社の地に、初は稲荷の社ありしを、建久年中、頼朝卿稲荷の社を此山に移して今の本社を剏建せらる」とあり、御本宮御創建以前よりの鎮座の社といわれる。現在の御社殿は室町中期の様式であり、当宮に於いて最古の建造物であると推定される。

御本殿の形式や様式の細部を以下に述べると、形式は「一間社流見世棚造」で、桁行1間、梁間1間の切妻身舎に同じ桁行の廂(ひさし)を張出し、正面と両側面の縁の出はこの廂の出より少し小さい。外廻りは、正面に軸付板扉を設け、他の3面を横板壁とし、4面の床下には格子を嵌める。様式は、純粋の和様で後の改造になる縁の持送板を除き、木鼻や絵様刳形を用いない。一部後世の改造も認められるが、貴重な御社殿である。

当宮の摂末社のうち小規模な部類に属するが、丁寧なつくりがされており、純粋かつ本格的な中世和様建築である。

当社の祭礼として2月の初午祭、4月の例祭、そして11月8日には火焚祭が執行される。このうちの火焚祭には社前において古式に則り鎌倉神楽(市指定無形文化財)が行われ、主に当宮の神職によって奉仕される。神楽は、その中で行われる湯立で作物の吉凶が占われたり、湯にかかると祓いになるといわれるなど、古くから氏子中より特別な信仰を集めている。

また各祭礼には遠近より多くの方が参拝される。その中で「丸山稲荷講」が組織され、御加護を祈り数多くの祈願旗が奉納される。
丸山稲荷社イメージ

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