宝物
市指定文化財経箱1合
鶴岡八幡宮には神仏習合の名残として、お経を収める箱即ち経箱が伝えられている。この経箱は明治の神仏分離以前に当宮の経蔵に納められた元版大蔵経5428巻を収めていた経箱の中の一つである。大きさは縦46.2センチ横37センチ高さ36.9センチの 被せ蓋造で黒漆を塗り身の側面中央の金銅製蓮弁形金具が唯一の装飾という簡素でしかも古式の造りで室町時代の製作と伝えられている。前述の元版大蔵経は神仏分離の混乱期に浅草の浅草寺に伝えられ、国の重要文化財に指定されている。

経箱の方は昭和48年鎌倉市の有形文化財に指定されたが、痛みがひどく、平成6年に修理された。修理の内容は、緩んだ矧目の矯正と漆の剥落を防ぐもので、薬品によって剥落止めと素地の強化を図り、漆や合成樹脂で細心の注意をはらって接合して古色に仕上げるというもので、3ヶ月の工程を要した。使用された合成樹脂は東京国立文化財研究所保存科学部の指示されたものを用い、漆は箇所や工程によって麦漆や木屎漆、錆漆と様々に使い分けられている。
経箱イメージ

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