宝物
重要文化財菩薩面1面
鶴岡八幡宮では御創建の頃より舞楽、つまり舞を伴った雅楽が行われ、舞楽面5面と共に菩薩面1面が現存しており、何れも重要文化財の指定を受けている。
江戸時代に編纂された『集古十種』には、舞楽面20面と菩薩面12面の内の3面の図が載せられ、また、『新編相模国風土記稿』には、「舞面七枚。何れも古色にして。妙作なり。元は三十三枚ありしか。回禄(火災)に罹りて。十六枚は烏有(焼失)す。」とあり、元来は、舞楽面21面と菩薩面12面の33面があったと考えられる。

菩薩面は、来迎会の行道に用いられ、さらには阿弥陀来迎会や二十五菩薩来迎会にも使われていったが、元々は「菩薩」という舞楽用であった。鎌倉時代の雅楽の口伝書である『教訓抄』には菩薩舞の記載があり、『栄華物語』にはその有り様が述べられている。
鶴岡八幡宮の菩薩面は舞楽用であったと推測されているが、菩薩舞は今は廃絶してしまったので、舞楽と行道のどちらに用いられたか、確かなことは不明である。

この菩薩面は鎌倉時代前期の作と考えられ、源頼朝公が東大寺大仏の供養に参列した際、手向山八幡宮から贈られたものと伝える。檜材に黒漆、金泥を塗り重ね、冠に金泥を塗り、頭髪に緑青、唇に朱の彩色を施してあった。その厳しく引き締まった相貌は気品に満ち、この時代の優れた菩薩像の面部と作風を同じくしている。
菩薩面イメージ

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