自然
樹木物語
知る人ぞ知る名木犬槇
イヌマキイメージ 鎌倉の社寺の境内にはイヌマキの大木が多く見られます。樹齢が千年を経ると垂れ下がった枝が地面に着くといわれ、二階堂の覚園寺、扇ヶ谷の浄光明寺のものは、いずれも地に届かんとしている名木です。当宮の境内にも本殿に向かって太鼓橋を渡ったすぐ右、社務所前の左右、由比若宮遙拝所奥と数えられます。

イヌゴマイヌムギ、イヌザンショウなどイヌの名を冠する植物は多いのですが、一般的には本物に対して役に立たないか小さいか利用価値が一段と劣るという意味で「イヌ」の名称が用いられます。しかし「イヌマキ」に関しては、固有の植物名としてのマキという木は無く有用材としての杉・桧・高野槙を真木(マキ)の名で呼んでいたようです。庭木として樹形に勝れるも用材として難のあるこの木は、イヌマキを固有名とされてしまったのです。

社務所前の2本のイヌマキには野生の風蘭が着生しています。風蘭は7月初頭白い花を咲かせ、えもいわれぬ芳香を放ちます。自生地として北限に近いことから風蘭着生のイヌマキとして園芸雑誌にしばしば登場しました。

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