自然
樹木物語
梛
梛イメージ 梛(なぎ)は海の凪(なぎ)に音が通じるところから航海の安全を願う信仰を集めてきた木です。

ナギの木は大石段の最上段から若宮を結ぶ線の丁度中間あたりにあります。幹の周囲は目通りで1,1m樹形は素直で高さは約20mです。マキ科の常緑高木で雌雄異株です。この木は雄株ですがその隣に一回り小さい雌株もあります。自生地は近畿地方以西ですから野生ではありません。

この平行脈の走った葉は縦にはなかなか引きちぎれず力がいりベンケイナカセ、センニンリキの別名を持っています。熊野速玉大社のご神木として古来より有名です。

当宮ではこのナギの木は大切な木だと伝えられてきました。新編相模国風土記の「石階」の段に「階下西方ニ。銀杏ノ老樹アリ。・・・・・・階下ノ東方ニ。梛樹アリ。」と見えます。現存の位置と同じで大銀杏と同様に扱われていることが分かります。また源実朝公の歌に「み熊野のなぎの葉しだり雪降れば神のかけたる四手にぞ有らし」とあり、ナギの木がご神木であることがはっきり歌われています。この木より、往古の鎌倉人が、航海の安全を祈る姿が鮮やかに想像されます。

もどる
上へ 次へ
Copyright(c)2002,TheTsurugaoka hachimangu.All rights reserved.