歴史のはなし〜 鎌倉人物志
日蓮
源実朝(坂内青嵐筆)イメージ 日蓮宗の開祖。安房国(千葉県)長狭郡東条に生まれました。清澄山で修業を行ない、やがて天台宗の本山である比叡山に登り、法華経を信仰することこそ仏教の真髄であるとの考え方に基づき、独自の教えを説くに至ります。

「南無妙法蓮華経」という題目を唱えつつ念仏や禅を批判する日蓮の布教態度は他の仏教者たちからの迫害を招くこととなります。日蓮は幕府のある鎌倉を主たる布教の場に選び、町の辻辻に立って民衆に教えを説きました。小町大路(現鎌倉市大町)には日蓮辻説法跡が残されています。

地震などの天変地異や他国からの侵略も正しい形で仏教が信仰されていないことが原因と考えた日蓮は『立正安国論』を著して北条時頼に献じましたが、この行為は彼に対する更なる弾圧を生み、文永8年(1271)には危うく片瀬の竜の口で斬られそうになったこともありました。この時日蓮は鶴岡八幡宮の社前で八幡大菩薩に自ら訴えかけたと伝えられています。

元寇と重なる激動の時代に力強い布教を続けた日蓮が亡くなったのは61才の時です。遺言に従い、甲斐国身延山に葬られました。

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